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生活習慣病

生活習慣病とは

「食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称」と定義されます。
日本人の三大死因であるガン・脳卒中・心臓病やこれらの危険因子となる動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病などはいずれも生活習慣病とされます。乱れた食生活や運動習慣は高血圧や糖尿病、高脂血症などを引き起こしますし、また喫煙習慣は慢性気管支炎や肺癌を、過度な飲酒は肝硬変といった病気を引き起こすことも知られています。
健康寿命をより長くするためにはこれら生活習慣病の管理は欠かすことができません。

高血圧

診察室での最大血圧が140mmHg以上、または最小血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と言います。家庭血圧の場合はより低い基準(最大血圧135mHg以上、最小血圧85mmHg以上)が用いられます。
高血圧は食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスや、遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられています。特に日本人では食塩の過剰摂取が大きく関わっています。食塩摂取量の目安はおよそ1日8g未満、高血圧の方では6g未満が理想とされています。
高血圧は脂質異常症や糖尿病などとともに動脈硬化を引き起こし、心臓病(狭心症・心筋梗塞)、脳卒中(脳出血・脳梗塞)、認知症になりやすくなります。高血圧自体に症状はなく自分では気付きにくいため、健診や家庭用血圧計で定期的に測定する事が大切になります。

高脂血症/脂質異常症

血液中の脂質の値が正常値から外れた場合、高脂血症/脂質異常症と言います。正常値はLDL(悪玉)コレステール120mg/dl未満、HDL(善玉)コレステロール40mg/dl以上、空腹時トリグリセリド(中性脂肪)150mg/dl未満と設定されていて、これらの異常は動脈硬化の進行と深く関わっています。
LDLコレステロールの上昇を防ぐために: 飽和脂肪酸を多く含む食品=脂身やバター、生クリーム、菓子類や加工食品といった食品の量を減らす工夫が必要です。
トリグリセリドの上昇を防ぐために: エネルギーの摂り過ぎ=特にお酒や甘いもの、油ものに注意が必要です。食事を改め運動や減量を行うことで改善が期待できます。また青魚に多く含まれるn-3系(ω-3系)多価不飽和脂肪酸にはトリグリセリドを下げる働きがあるとされます。

糖尿病

血液中の血糖値(ブドウ糖濃度)が高くなった状態で、空腹時血糖100ml/dl以上またはHbA1c 5.6%以上を高血糖の基準としています。
糖尿病は初期には自覚症状がないのですが、進行すると血管にダメージを与え心筋梗塞や脳卒中の原因となります。また眼や腎臓、神経にも障害を引き起こし、失明や透析、足壊疽(足先に血流が届かなくなり腐ってしまう状態)などの、大きな障害につながります。
糖尿病の予防や管理のためには、摂取エネルギーを摂り過ぎない事や、運動をする事、節酒、禁煙などが大切です。肥満は糖尿病リスクを高めますが、日本人では痩せていても糖尿病になりやすい人もいます。症状が出たときには、糖尿病が進行してしまっていることが多いため、健診などで自分の血糖値を確かめる必要があります。

※補足※
HbA1c(ヘモグロビン エー ワン シー)とは: ヘモグロビン(血液中の酸素を運ぶ役割)に結合したブドウ糖のことを指します。血糖値が高い状態が続くと、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンが多くなるので、HbA1cが高くなります。血糖は食事の影響を受けるのに対して、HbA1cは、だいたい2ヶ月くらいの血糖を反映するので、直前の食事の影響を受けにくい糖尿病の指標として利用されます。

高尿酸血症

血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。尿酸値が高いだけでは症状はありませんが、進行すると結晶となった尿酸が関節内で炎症を起こし、痛風発作をきたします。また尿路(腎臓や尿管、膀胱内)で貯まった尿酸は、結石となって時に激痛を引き起こします。
高尿酸血症の予防には食事管理が大切です。プリン体を含むビールなどのアルコール類や魚卵・肉類の摂り過ぎに注意して、水分や野菜を多く摂ることが効果的です。運動も有効とされますが、過度な運動・無酸素運動(尿酸の産生を増やす可能性)ではなく、ウォーキングや有酸素運動を取り入れましょう。

心血管疾患

喫煙や高血圧、LDLコレステロールの上昇は心臓の血管(冠動脈と呼ばれます)の動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞のリスクとなります。冠動脈の血流が悪くなって、運動時に胸痛を起こす状態を狭心症と言います。一方、心筋梗塞は冠動脈の一部が詰まってしまい(血栓閉塞)、心筋細胞が壊れてしまった状態の事を言います。
命に関わる病気であるため、危険因子となる高血圧やLDLコレステールの改善、禁煙による動脈硬化の進行予防が大切となります。

脳血管障害/脳卒中

脳血管障害(脳卒中)には脳の血管が詰まる脳梗塞と、血管が破れる脳出血・くも膜下出血があります。いずれも高血圧や動脈硬化が最大のリスクとなっています。
脳卒中は命の危険があるだけでなく、麻痺や言語障害、認知症といった後遺症を残して生活の質が低下する(寝たきり等)恐れがある病気です。脳卒中の最大のリスクは高血圧であるため、減塩や運動を始めとした生活習慣病の管理に加えて、内服治療などのよる血圧管理も大切となります。

出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット

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